「オデッセイ」という映画から思った人間についてのこと

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Photo by taka (7D)

火星への有人探査計画をテーマにした
「オデッセイ」という映画を観た。
年末のWOWOWを録画しておいたものだ。

#今日のブログは、少しですが
#この映画のネタバレになる箇所があるので
#ご注意ください。

宇宙飛行士のマークが
事故で火星に取り残されてしまうところから
この映画は始まる。

NASAは、マークが生存していることを確認し
救援に行くまでの時間稼ぎになるように
食料など乗せた輸送ロケットを
大急ぎで準備し打ち上げるが
失敗してしまう。

新たにロケットを打ち上げるにも
準備している間に、食料が尽きてしまい
マークの生存も危ぶまれることになる。

うわー、もう打つ手がないよ~

ところが、なんとここで
中国から、救いの手が差し伸べられる。

中国は、極秘で開発していた計画があったのだが
宇宙飛行士の命の重さを優先し
計画を開示し協力を申し出る。

結果、NASAと中国が協力し合い
中国のロケットで打ち上げが成功する。

もちろん、これで話は終わるわけではなく
この後もストーリーは続いて続いて
物語として、何らかの結末を迎えるのだが
それは、実際に映画を観てもらうことにして。

何を書きたかったかと言えば

映画の中での話とはいえ
アメリカと中国が助け合う、ということについて
なんだか、とっても、感動したのである。

打ち上げが成功したとき

まあ、映画の展開から考えたら
成功するんだろうなって
思いながら観ていたのだけど

それでも、なんだかとてもうれしかった。
映画の中の世界中の人も大喜びして万歳三唱状態だったけど
ぼくも、思わず、拍手せずにはいられなかった。

拍手しながら、国同士、人間同士が
団結して、お互いの想いを叶えていくって
素晴らしいなって思った。

ぼく自身、どうも、年々、歳を重ねるごとに
人間というものが、苦手になってきている自覚がある。

酷い気分のときは、人間のやることに落胆して
(主に、動植物に対する虐待や環境破壊に対して)
人間は絶滅した方がいいのだ、ぐらい思っちゃうときもある。

今は、なるべく人と関わり合いにならず
静かに暮らしたい、というのが
人生の夢にもなりつつある(笑)

そんな人間不信に陥っているぼくが
そのようなヒューマンストーリーに感動してしまうのは
いったいどういうわけだ、と思う。

フラッシュモブ、というものがある。
昨日、映画を観る前に
たまたま、ツイッターで見かけて
YouTubeで観てみた。

スーパーで店員に扮したオペラ歌手が本気で歌ってみた【フラッシュモブ】
https://youtu.be/fG9iwjgs–s

ここで出て来るオペラと言っても、難しい曲ではなく
日本人にもなじみがある「フニクリフニクラ♪」の歌である。
(3分ぐらいの、とても楽しい動画なので、ぜひご覧ください。)

ロンドンのスーパーマーケットらしいが
日本でも見られる日常の風景である。

ところが、ここで
お客さんのひとりが
野菜売り場の真ん中で
いきなり、大声美声で歌いだすのである。

交通整理かなにかの制服風のおじさんである。
買い物かごをもち
じゃがいものようなものをかざしながら。

周りの人は、立ち止まり
え?なになに?って顔をして
おじさんをみる。

そのうち、あちこちで
お客さんやら店員さんが歌いだし
盛大な音楽までなりだす。

そこにいた人たちは
もう、何がなんだか。
でも、とっても楽しそうである。

最後は、大盛り上がり。
拍手、拍手、大拍手。

ぼくは、これをみて大笑いして
そして、感動して泣いてしまった。

何に感動したかよくわからないのだけど
きっと、人と人の結びつきの面白さに
感動したのだと思う。

もう人間なんて、
どうしようもなく、だめなのさ

みたいな、裏切られた気分になっていたところに
明るい光が差し込んで
うわ、やっぱ、人間って面白いね!みたいな感覚。

もちろん、冷静になって考えれば
人間だって、素晴らしいところも、酷いところもある。

それを、自分だけの幻想の宇宙のなかで体験してる、
ただ、それだけのことなんだけど。

それにしても、ね!? (笑)

ところで、ぼくは、
サプライズがあまり得意ではなく
フラッシュモブの類も
必ず気に入る、というわけではない。

それでも、この動画にひかれたのは
日常のなかにある
人と人の見えないつながりを
うまく描き出しているからかな、と思った。


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