リズムもよろしく

一関
Photo by taka (7D)

ぼくは、高校時代を岩手県の一関市で過ごした。
一人暮らしに憧れ、下宿生活を始めたのである。

たったの3年間だったけれど、とても思い出深い。
ぼくにとっての一関は、第二の故郷になった。

帰省したときは、高速道路を降りた後
一関の街並みを眺めるためだけに
少し寄り道して、商店街の通りを走ってみたりする。

あれからずいぶん経つので
街の様子も変わってしまったけれど
まだ当時のまま残っている店もあり懐かしい。

ぼくが住んでいた頃の一関は
駅の近くに千葉久デパートがあり
そこから大町商店街がにぎわっていた。

今は千葉久デパートはなくなり
大町商店街も寂れた感じがする。

人の流れが
郊外に移ってしまったのだろう。

中学を卒業したばかりで
大船渡の田舎から出て来た坊主頭のぼくは
あの一関の賑やかな商店街を歩くのが
とてもとても好きだった。

もしも、過去のどこかの時点に
タイプスリップさせてあげるよって言われたら
当時の一関の商店街は、候補のひとつになるぐらい(笑)

一関には、もうひとつ、地主町の商店街がある。

大町商店街の都会的な雰囲気に対して
こちらは歴史を感じさせる街並み。

「大もり屋」「リズム食堂」「まるきん」

どれも地主町にあった懐かしいお店である。

これらの食堂には数えきれないぐらい行ったけれど
どのお店も、今はもうなくなってしまった。

ところで
一関が生んだフォークグループ「NSP」の
「リズムもよろしく」という曲がある。

春のふんわりと暖かい空気の中
近所を散歩していると、自然に頭の中を流れ始める
とてもお気に入りの歌だ。

散歩していると「リズムもよろしく」が浮かび
「リズムもよろしく」を聴いていると
散歩しているつもりになってくる。

それぐらいぼくにとっては身近な楽曲である。

実は、この題名に含まれる「リズム」って
ほんとは、リズム食堂のことなんじゃないかって
内心、ずっと思っている。

誰にも話したこともなく
密かに思っていたんだけど
ほんとはどうなんだろう。

歌詞から推測すると、全然、違うんだけど(笑)

あの多感な高校時代に聴いた音楽は
そのまま、ぼくと一体化して、とても近いところにあり続ける。
そのとき、その背景としての一関という空間も
セットになって浮かび上がってくる。

それは少なからず、ぼくの人生に影響を及ぼしているし
今後もそれは続いていくのだろう。

そのように考えたときの人生の長さは
とても短いものなのだ、と感じる。


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