枯れ草の匂いがぼくを未来に誘う

稲
photo by taka (7D)

ウォーキングのコースの中には田んぼがある。今日掲載した写真は以前に撮影したものだが、今はもう稲刈りも終わり、稲の姿はない。田んぼのあたりを歩くと枯れ草のような匂いでどこか懐かしさを感じる。

枯れ草の匂いを胸いっぱいに吸いながら、田んぼや畑や河原の道をどんどん歩いていると、やっぱりこれだなあ、と思う。しっくりと来る。

以前のウォーキングは、港区の仕事場からの帰りの桜田通りや日比谷通りで、ビルの谷間をどんどん歩いていたけれど、田舎者のぼくには、やはりちょっと違和感を感じていた。

都会の喧騒がどうのこうの言いたいわけではない。なんていうか、その、ぼくは、永遠のおのぼりさんなのだと思う。例えば、東京タワーなんて数え切れないぐらい見てるし、中でお昼食べたり、トイレを借りたりしてたけど、はっとして振り返ると、やっぱり憧れの東京タワーなんだよね。六本木の交差点もそう。もうそれも日常の風景だけど、脳裏のどこかに焼き付いているらしい上京したばかりの頃の六本木に来たときの自分に戻っていたりする。だから、楽しいけれど、やっぱり落ち着かない。
(東日本大震災が起きた2011年だけは、ちょっと様子が違っていたけれど。)

そんなわけで、憧れて上京して来たけれど、永遠のおのぼりさんは、もう静かなところでゆっくりしたいと思っている。たまにネットで物件を探したりしている。

関東地方や東北地方の過疎地域の物件を見ているんだけど、なかなか良さそうなのもある。まあ、実際に見てみないとわからないことも沢山あるとは思うので、物件見学をしながら具体的に検討してみようかな。長期ローンを組んで購入することは全く考えておらず、かき集めた現金で一発購入可能な範囲で選択しようと思っている。問題は仕事、というか生活出来るぐらいの収入をどうやって得ていくか、なんだけど、これはどうしたらいいか全然わからない。今ネットで始めた仕事はまったく調子にのらず売上がない。引越し先でカフェ兼パソコン教室兼SE塾兼インチキデジタルコンサルタントでも開いたら細々と食べていけるかな。それとも、地方でぼくのような人材を求めているところを探してみるか。


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