高田松原 20041008 153122

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Photo by taka (ixy)

2004年10月8日の15時31分22秒に、ぼくが撮った高田松原の砂の写真。
高田松原の砂は、白っぽく、さらさらしていて、
手にすくうと砂時計の砂のように落ちていく。
そんな特徴もぼくのお気に入りだった。

しかし、この砂たちは、このときから約6年半後のほぼ同じぐらいの昼下がりの時
すべて大津波が、さらっていってしまった。

子どもの頃から何度も何度も数え切れないほど、ぼくは高田松原に行った。
遠足や海水浴、それからサイクリング、恋愛したときも、失恋したときも、
高校に受かったときも、帰省したときも、ただただ海を見たくなった時も。

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Photo by taka (ixy)

気仙地方(陸前高田や大船渡のあたり)に住む人たちにとって
高田松原は、夏の海水浴場としてはメジャー過ぎて
シーズン中は多くの人でにぎわうため、
高田松原を避けて、他の穴場的な海岸に出掛ける人も多かったが、
ぼくは、あの雰囲気が好きで、ほんとうによく行った。

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Photo by taka (ixy)

このときはもう秋なので、夏のように人はいない。
一年のうちで、もっとも静かに海と過ごせる季節だ。

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Photo by taka (ixy)

この日、覚えているのは、携帯で砂浜の写真を撮り、
当時、働いていた青山の仕事場に送ったことである。

平日で仕事をしている人たちに、
ホリデー気分を送ってあげたのだ(笑)

実際は、父の法事で帰省したのであったが。

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Photo by taka (ixy)

古びたベンチも絵になるのだ、と思って撮影した。
このベンチに腰掛けた人たちも数え切れないほどいるはずだ。
きっと忘れられない想い出を過ごした人も。

だが、もうここにこのベンチはない。

今日、掲載した写真に写ったもので、
残っているものは、遠くに見える山ぐらいだ。

他には、何もない。
何万本もの松も、砂浜でさえ、消えてしまった。

大津波というものは、恐ろしいものである。


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