「倍返し」の罠

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Photo by taka (31MR)

どうも「倍返し」という言葉が流行っているようだ。テレビの影響?その番組は観てないから、本当の意味はわからないけれど、仕返しとしての「倍返し」をすることが流行るのなら、それは要注意である。ぼくは、おすすめしない。

何かの仕返しとして「倍返し」をすると、その時点で「倍返し」した方は気持ちいいだろうが、返された方はたまらない。更に「倍返し」をしたくなるはず。それは最初の4倍になっている。更に、8倍、16倍、32倍・・・。

不毛の始まりだ。恨みを増幅させていくだけ。そのうち、最初の問題を忘れてしまい、恨みを返すことだけが目的になってしまう。つまらないこと、この上ない。万が一にでも、そのような風潮を煽ろうとして放映したのなら、非常に悪質だなあとさえ思う。

但し、何か悔しいことが起きて、どうしても、仕返ししたくなるときもあるかもしれない。人間だしね。

そんな場合、「半返し」にしたい。「半返し」であれば、恨みは減少して、いつか消えてなくなる。減少していく恨みは、その途中で「面倒だから、もういいや。」と諦めも付きやすい。不毛さも減少する。

宇宙にはカルマの法則というものがある。このブログを読まれてる方は、ご存じの方も多いと思う。何かをすれば、それと同じぐらいの反動が返って来るというものだ。良いこともそうではないことも同様に。

だから、自分でお返しをしなくても、ちゃんと宇宙がお返ししてくれることになっている。「倍返し」ではなく「等倍返し」だけど(笑)よく言われる、宇宙に委ねるというのは、例えばそういうことだ。

そんな宇宙の働きを無視して、自分で倍返しやら10倍返しをしようとすると、なんと、そこに新たなカルマが発生して、きっちりとお返しされてしまう。相手をぎゃふんと言わせるつもりが、自分でぎゃふんぎゃふんとなる。これは、見逃されることなく、確実に起こることなので、どうしても我慢出来ない場合は止めはしないけれど、普段は、宇宙に委ねる気持ちでいた方がいい。

何か酷いことをされた反動で「絶対に許さない」という態度を取ることは、人間としてのプライドを守るために必要なことのように思われがちだけど、それは間違いだ。宇宙はそんなに短絡的な世界ではないのである。


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