2009年4月5日
投稿:2013年8月21日
更新:2015年3月21日
Photo by taka (X2)
季節外れの春の写真である。
今日のブログには、20日の夜に撮影した、東京タワーと満月(の前日)の写真をアップしようと思っていたんだけれど、編集してプレビューしてみるとなんだかイマイチだった。そこで、何か別の写真はないかな、と思いながら、過去の写真たちをぼーっと見返していたら、この写真が目に止まった。記録によると2009年4月5日の写真だ。
このときの撮影のときのことは、なんとなくぼんやりと覚えている。桜の桃色と菜の花の黄色を混ぜた写真を撮ろうとして、試行錯誤しながら何枚も撮影していた。一応混ざったけれど、ピントの合わせる位置がイマイチのものばかりで、今日、掲載したものは、その中で一番マシなものだ(笑)
ところで、この写真の頃、2009年のぼくたちは、東日本大震災を知らないぼくたちだ。
リーマンショックの直後だったけれど、日本は比較的被害を受けず、とにかく粛々と未来に向かって歩んでいこう、というような、それほど暗い感じでもなかった頃だったと思う。まして、まさか、この2年後に、未曾有の大災害が発生するなど、誰も思わなかった。
しかし、それは起こってしまったのだ。ただの地震だけなら、こんなに酷いことにはならなかったはずだ。三陸の人は、地震慣れしているから、相当な揺れでも耐える力を持っている。だが、あの大津波にはなすすべもない。そして、原発事故。放射性物質には誰も逆らうことは出来ない。未だに多くの人が自宅から離れた所に住み、事故が起きてしまった原発は、どんどん酷い状態になっている。
しかも、誰も責任を取ろうとしない。あまり話題にならないけれど、最近の不可解で無責任な事件をみていると、そのことが原因で、モラルハザードが発生しているような気がする。
Photo by ham (X2)
今は、この写真から4年後、東日本大震災から2年後。
今のような調子で振舞っていたら、それほど遠くない未来に、人類は滅んでしまうかもしれない。
ぼくが生きてるうちは、大津波は来ないだろう、と思っていたけれど、想像以上の津波が押し寄せたし、ぼくは昔から原発は反対だったけれど、さすがにぼくが生きてるうちは、事故は起こらないだろうと考えていた原発は、メルトダウンまでしてしまった。
だから、ぼくが生きてるうちは、地球は滅びないだろう、というような考えも、これはもうあてにならないなと思うのである。
だけど、もしも人間が滅びたとしても、例えば、隕石などが原因で滅びる以外、この桜や菜の花は、毎年毎年咲いていくのだろう。人間には見られることもなく、ただただ咲き誇っては散っていく。
誰もいない、静かな中で、桜も菜の花も、今まで通り、命をつないでいく。
風だけが、花を揺らし、時間とも言えないような時間が、ただただ過ぎ去っていく。
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