死を選ぶ人の気持ちとは

photo by taka (ip11)

死を選ぶ人は、生を止めようとしているのだろうか。
それは、違うような気がする。
そもそも、生死のことなど、考えていないのではないか。

生の中にいる人のほとんどは、死にたくないと思っている。
だから自死を選択した人の気持ちがわからない。

なぜ、わざわざ死を選ぶのか
なぜ、わざわざ生を捨てるのか

だが、自死を選択した人たちは
死を選び、生を捨てたわけではないのかもしれない。

生死を超えたところで選択した結果なのではないか。

わかりやすく言えば、生死の選択よりも
もっと大切な選択をした結果なのではないのか。

何かとても大切なことを選択したら
結果的に生を失う結果になったのではないか。

もちろん、いろんな人がいると思うし、
ぼくは自死したことはないので、
想像の話しか出来ないのだけれど。

ぼくの知人には自死した人が何人もいる。

自死しようとしたが、
そこまで至らず、思いとどまった人たちもいるし、
本当に亡くなった人もいる。

そのような出来事に接するたび
またはその出来事を思い出すたび
(忘れられるものではないのだから)
その人たちが自死したときの心境について
想像して、原因を考えてしまうのである。

以前、考えていた自死に至る原因の
自分なりの結論としては
精神的に病的な状態になっており
正常な判断が出来なかったり
防衛本能そのものが消滅しているため
死を選んでしまうのでは、ということだった。

だが、最近、ちょっと違うことを考えた。

それが先ほど、書いたこと
自死する人たちは、死を選んだわけではなく
とても大切な何かを選択したことで
結果的に生を失ってしまったのではないか、ということ。

ぼくらからみて、死を選んだように見える人は
決して死を選んでいるわけではなく
現存するこの世界から
抜け出したいだけなのではないか。

死にたいのではなく、
ここにいたくない、ということなのではないか。

ここから抜け出す方法は、結構、難しい。
抜け出したように振る舞うことは出来るけれど
完全に抜け出して、生を続けることは出来ないと思う。

いつか、未来の世界で、恒星間旅行が実現して
他の星系に移住できるようになったら
そのときは、ここから抜け出すことも出来るようになり
自死してしまう人はほとんどいなくなるような気がする。


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