憧憬

photo by taka (ip11)

「憧」という漢字が好きだ。憧れの「憧」である。
あこがれる、うっとりする、憧憬、・・・

そんなぼくだから、恋心を抱いてしまう相手は、
「憧」の文字が、よく似合う人だ。

しかし「憧」が似合う人は、大抵の場合、手の届かないところにいる。
野良犬が、天空を見上げ、太陽に恋をするような、そんな感じ。
だからこそ「憧」なのだろう。

たとえ、恋人同士になれたとしても、気づくと遠い存在になっている。
だから、ぼくは、いつも最後には、失恋してしまうのだ。

年に一度ぐらいの割合で
そんな存在の象徴のような女性の夢をみたりする。
そんなときは2,3日ぼーっとして過ごしている。

憧れの人、あこがれのひと、
真っ白で、透き通るような肌、薄い身体、
ほのかな甘い香り、黒髪に茶の眼、共振する声

最後まで歩き通して、ついに天に昇るときが来たら
そのときだけでいいから
ぼくをやさしく包んでほしい。


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