水やりするなら、花よりも根に

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Photo by taka (MR31)

景気対策と称して、庶民よりも、大企業や金持ちを優遇して景気のけん引役をさせることで、いつか庶民にもお金が回り出す作戦をしているのだろうか。法人税を引き下げて消費税率を上げたり、震災復興増税が継続して実質賃金が減っているのに、国家公務員と国会議員は賃金アップしたりしている様子からそう思うのである。

大企業や金持ち、あるいは国家公務員や国会議員の人たちは、自分たちを植物に例えると、どの部分だと思うだろう。

植物を「花」「茎」「葉」「根」の4つの部分に分けたとして(乱暴な分け方かもしれないけれど)、大方、自分たちは「花」である、と思う方が多いのではないだろうか。そして、ぼくら庶民は、「根」である。

今、政府が行っている景気対策は、「花」に一生懸命、肥料や水を与えているに等しい。だが、植物を育てたことがある方ならわかることだと思うけれど、大切なのは「根」の部分である。「根」がダメになると、その植物は枯れてしまう。

今、政府が行っている景気対策は、「根」のことを考えていない。というか「根」に何も与えず養分だけ吸い取ろうとしているに等しい。だが、もう「根」は以前の元気がなくなってしまった。「根」が弱ってしまったから、全体的にどんどん弱って来ている。このままの状態では、決して良い結果が出ることはないように思う。

政府が本気で日本のことを考えるのなら、まずは庶民のことを考えなくてはダメだ。

もっとも、実際は庶民のことなどどうでもよい、今が良ければオールオッケーという考えなのであれば、今の作戦はとてもうまくいっている。但し、先が長くないことを自覚した方がよいと思う。最終的には、自分の身に返って来ることばかりだからだ。とくに、こういう景気(経済)やお金など、数字が絡むことは、早いレスポンスで明らかな形で影響をうけるような気がする。


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