雨の一期一会

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Photo by taka (7D)

今朝、地下鉄の駅の階段を上がり切って地上に出たら、雨が降っていた。小雨よりも少し強いぐらいの雨である。リュックから折り畳み傘を取り出すのは面倒だなと思い、傘をささずに歩いていたのだけれど、途中、コンビニに寄った後、店内から外を見たとき、やはりこれは結構濡れるかもしれん、と、傘を取り出し、ぱっと開いた。

で、とことこ仕事場に向かっていたら、前方に傘をささずに歩いている人が見えた。ロングヘアでワンピースの女性である。傘をさした通勤で急ぎ足の人たちが、傘をささずに歩く彼女をどんどん追い越していく。

きっと忘れたんだろうな、もしくは、彼女にとっては不意打ちのような雨だったのかもしれない、と思いながら、その背中を見ながら歩いていたら、なんだかすごくさみしそうに見えて来た。

さみしそうと書くと、事情も知らないのに、勝手に同情しているようで、とっても失礼な感じではあるが、小雨ぐらいでは傘を使わないぼくでさえ、傘を使うほどの雨だから、困ってるのではないのだろうか、と思ったのだ。

とは言え、どうすることも出来ない。
よろしかったら傘に入りませんか、なんて言えない。
言っても、きっと迷惑だろう。

そう思いながら、早足のぼくは、傘なしの彼女に追い付き、横に並ぶと、ほとんど無意識に、ほとんど瞬時に、彼女に歩調を合わせて、「結構、降りますね。」と言いながら、傘の半分を彼女の頭上に合わせ、要するに、相々傘の状態で、歩いていた。

すると、彼女も「今日、天気予報は降るって言ってなかったですよね?」と、屈託のない笑顔で、なんだか全く違和感のない状態で返して来た(笑)

たぶん、他の人から見たら、仕事場に向かう途中に、たまたま会社の同僚と一緒になって、歩いているように見えたと思う。それほど自然な流れだった。まったく面識のない男女とは、誰も思わなかったと思う、

その後、約5分ほど、今日の雨についての話をしながら、共通の経路である交差点を越えた所まで一緒に歩き、それでは、また、という、ちょっと不思議な時間を過ごした。

まだ半袖シャツでむきだしのぼくの腕に、彼女のカールした長い髪が触れて、ドキドキはしないけれど、なんだか優しさに包まれたような、そして、ちょっと懐かしい感じもした。

もちろん、ぼくは、ナンパをしようとしたわけではないが、いつかまた、偶然会うことがあれば、雨の話だけでなく、何か違う話をしたいものだ、と思った。と言っても、もう、彼女がどんな顔だったかも覚えていないから、会ってもわからないかな。

たまに、ぼくのツインソウル、魂の片割れはどこかにいるのだろうか、と考えるときがある。でも、もしも今朝の彼女だったら、一生のうち、たった数分の出会いで終わりかい!って、ちょっとさみしい(笑)

ところで、前回(御嶽山からのメッセージ(1))の続きを書いているんだけど、まとまらない。いつものことだけれど、続きものにした後、続きが書けない(笑)地球を救えブログでも、続きものなのに、中途半端で終わってしまった話は数え切れないほど。

必ず、アップするので、もしも気にかけてくれている方がいらっしゃったら、もう少々お待ちください。

今週末はちょっと忙しくなるので、来週になってしまうかもしれない。


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