「今ここ」を実感する一番手っ取り早い方法

2013122201
Photo by taka (31MR trimming)

スピリチュアルな世界に入ると「今ここ」というような言葉に遭遇する。「今ここ」にいることが一番大切なのである、みたいな。(え?今ここ?) わかったようなわからないような言葉である。今日は、そんな「今ここ」について、ぼくなりの実感の仕方を書いてみる。

ぼくらはいつも、「今ここ」で生きているようでいて、そうではない。いつも過去を考え、未来を考え、今ここに留まることを知らないかのように生きている。嘘だと思ったら、今、この瞬間のことだけを1分間でいいから考えてみるといい。多分、ほとんどの方が失敗する。

「今ここ」を実感する一番手っ取り早い方法、それは「恋」をすることである。

恋をしたとき、人の中で起きる現象や変化は、みんな同じなのであろうか。例えば、ぼくは恋をすると、他のことが手に付かなくなるタイプだ。(もっとも若い頃に比べたら、手に付かないというほどでもないけれど)

一日中、相手のことを考えて過ごす。考えると言っても、なんとなくぼーっと考えるわけではなくて、取りつかれたように、しかも、頭の中だけでなくて、こう、身体中の細胞がすべて、相手の方を向いて、相手を欲しているような感覚になる。そして、実際のところ、本当にそうなのかもしれない、と思ったりもする。

人の心の構造は、何層かに分かれていると思うけれど、ぼくは、3層構造かなと考えている。

1つ目の構造は、脳の部分で考える論理的な部分。論理的というとそれだけで完璧感が漂うが、そうでもなくて、外側の世界から取り込んだ知識主体になっているため、多くの情報に惑わされた混乱多き悩める部分である。本当は、自ら経験しなければ理解など有り得ないのに知識を吸収しただけでわかってしまった気持ちになってしまう部分でもある。

2つ目の構造は、ハート(魂)で考える部分。人を好きになるのに理由なんてない、というのは、脳ではなくハートの部分で恋をしているからだと思われる。ハートの行動は脳の行動とは異なり、外側からの知識などには一切影響されない。

3つ目の構造は、潜在意識的で本能的な部分。ぼくらが意識しなくても、生きていられるのは、ここの領域がちゃんと機能しているからである。例えば、食べたものの分量や質に伴って、胃液や他の物質を適度に分泌する方法なんて、ぼくらは全く知らないのに、ちゃんとやってくれるのはすごいことだ。

さて、ぼくらが恋をしたときも、これら3層は、バランスを取り合いながら対処しているのだと思うけれど、相手に魅了された純粋な恋心による恋愛は、ハート主体で行われる。なぜ好きなのかわからないけれど、強く惹かれてしまうのである。そんな恋愛の状態になり、ハートが主導権を握ったような状態になると、ぼくらは細胞全体で恋をしているような感覚になるのではないか。

そしてこのとき、過去も未来も見えなくなる。今にのめり込むことが出来る。過去なんか関係ない!未来なんかどうでもいい。時間が経つのが許せないぐらい切なさや寂しさを感じるとき、それは今、ここにぼくらがいる証でもある。

「今ここ」を実感する一番手っとり早い方法は、恋愛をすることである。

「キスなど」(などの内容は個々の想像にお任せ)をしているときに、お腹が空いたなとか、早く帰りたいなとか、別な異性に会いたいなとか、他のことを考えている状態は、脳が行為をしている状態である。その状態では、今ここにはいない。過去を未来に照らしながら、脳が次の欲求を準備している最中である。
(脳は、性能的に、「今ここ」を意識出来ない。)

「キスなど」をしているときに、相手の中に入ってしまうぐらい相手のことを考えている場合、というか、何も考えずに、ただただ、相手を感じている状態は、ハートが行為をしている状態である。その状態では、「今ここ」にいると言ってもいいのではないか。
(ハートは、性能的に「今ここ」しか意識出来ない。)

瞑想も「今ここ」を体験するために行われるものだと思うけれど、「キスなど」の行為でも同じ状態になることが出来る。しかも、瞑想の向こうに、愛があるとは想像しにくいけれど(あるんだけどね)、好きな人とのキスや性行為であれば、向こう側に愛があることを意識せずとも、愛を感じながら体験しているわけで、「今ここ」と「愛」を同時に体験出来るのだから、これはとても素晴らしいことなのではないか。

だが、ここまで書いて、手っ取り早いかもしれないけれど、愛する相手がいなければ、まったく手っ取り早くないことに気付いた。

愛している相手でなければ、どんなに濃密な行為をしたとしても「今ここ」にいられる可能性がほとんどないからである。手っ取り早くないじゃん。ううう困ったぞ ^_^;


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