月夜にネギ味噌ラーメン

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Photo by taka (31MR)

仕事帰り、久し振りに、みずほ台のラーメン屋に寄る。小さくてまん丸のおばちゃんが1人でやってるカウンターだけのお店。ここには何度も行ってるけれど、ぼく以外のお客さんがいたことは、今まで、一度しかない、若干ひなびた感じのお店だ。しかし、ここのラーメンは、なかなか美味い。

しょうゆのラーメンは、素朴な東京ラーメン。シンプルながら感じる味の深みは、香ばしい醤油のおかげだろうか。みそのラーメンはしっかりどっしりとした濃い味噌味。決して物足りなさを感じさせたりしない。どちらも美味しいのである。そして、今日のぼくは、ネギ味噌ラーメンを頂いた。

小さなお店で、お客さんがぼくだけ、というのは、或いは、気遣いをしてしまって落ち着かなかったりすると思うのだけれど、ここのおばちゃんは余計なことをしゃべらず空気のようにいてくれる。それがまたよい。本当に落ち着くのである。

ネギ味噌ラーメンを一気に頂いた後、お店を出る。ここからは、借りている駐輪場まで、約一駅分の歩きだ。時間にして15分ぐらい。線路沿いの住宅地の間を歩きながら、ふと振り返ると、ぼくの背にした天空に、眩しいほどの満月が空高く輝いていた。

綺麗だな、なんて眩しいのだろう。この月を、今、こうして同じ気持ちで見上げている人は、きっと大勢いるんだろうな、等と思いながら、何歩か歩くたびに、振り返り、輝きを楽しむ。

アップダウンしながらの住宅地の景色は、少し歩くだけで景色が変わり、その度に月の位置も屋根の上や木の横など、いろいろ変化して、なんだかとても楽しいのであった。

そのまま歩いていると、今度は、住宅地の家々から漏れる淡い光たちに囲まれていることに気付いた。そこに住まう人たちの安らぎのようなものを感じたような気がした。他人の家なんて、普段はどうでもいいと思っているのだけれど、月の光のおかげだろうか、人々のぬくもりに対して、祝福のようなものを感じたのだ。そして、ぼんやりと、ぼくが子供の頃のことを思い出した。実家の玄関を開けると、そこにはあの頃の父や母や妹が、そして犬たちが、賑やかに団欒していた。

月明かりと生活の光がクロスして、ぼくを優しく包んでくれる。なんて幸せなことなんだろう。何のことはない、ただのいつもの夜道なんだけど、気が付いたら感動の中で歩いていた。

ほんの一瞬だけど、泣いてしまうかも?と思うような、強い感動だった。それを今、再現して文章にしようとしたのだけど、残念ながら出来なかった(笑)

今日の写真は、まさに今日の月である。コンパクトカメラで撮影したのでスナップショット的なものだが、オーブのようなものも写り込んでいる。月の横に写ってるのは、大きな杉の木だから、もしかして杉の子だろうか。別な写真には、すごい数のオーブ(のようなもの)が写ったものもあったけれど、あまりの賑やかさに有り得なさを感じたので、こちらを掲載する。


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