泣きながら歩く男

Photo by taka (ip11)

音楽を聴いていると、妙に琴線に触れたような状態になり涙が止まらなくなるときがある。スピーカーで鳴らしてるときよりもイヤホンで聴いているときの方が多い。集中して聴くからかな。

今日はウォーキングしているときに、この状態になってしまい、少し困った。泣きながら歩く中年男性というのも、どうかと思う。もっともそう思うほど他の人は見ていないと思うので、それほど気にするわけでもなく、涙を流しながら歩いてたりする。

音楽を聴いて泣いてしまう、という現象は、以前は理解出来なかった。昔、テレビの企画で、アルフィーがたったひとりのファンのために演奏する、というのをやっていて、ファンの女性が泣きながら聴いてる姿をみて、よっぽど嬉しいんだなあ、でも泣くほどって大げさかも?と思った記憶がある。でも、今なら、彼女の気持ちはわかる。

あれ?泣けるなあ、と思ったのは、いつぐらいだろう。

随分前に通勤の地下鉄の中で高中正義のギターをイヤホンで聴いていて無性に涙が出てきた記憶があるけれど、あの頃からだろうか。イヤホンじゃないけれど、CAMELが来日したときのライブは、確か一曲目から最後までずっと涙が止まらなかった。ボヘミアン・ラプソディの映画は2回行ったけどいずれもずっと泣きながら観てた。

今日のウォーキングは、寒い冬の日なのに、なんだかサザンの気分で「YOU」や「希望の轍」など聴きながら、泣いて歩いたのだった。


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