オールド・ファッションド・ラヴ・ソング(スリー・ドッグ・ナイト)

ハーモニー(紙ジャケット仕様)

ぼくが、洋楽というものに触れたのは
たぶん、AMラジオの深夜放送だった。
小学4年か5年ぐらいのときだったと思う。

テレビで聴きなれた歌謡曲や
NSPのようなフォークソングとは違う
聴きなれない音楽たち

それらは、ぼくにとって
驚きで新鮮で素晴らしかった!!

・・・と言いたいところだが

あの頃のぼくには
異質であり、違和感たっぷりで
落ち着かず、好きになれそうもない
音楽たちだった。

たまには
これはいいなあと思える曲もあった

だが、実際のところ
背伸びしたい気持ちや好奇心で
親に隠れて布団をかぶり
深夜放送を聴くという行為を
わけもわからずやっていた
という様子だったのだと思う。

スリー・ドッグ・ナイトの
「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」も
ヒットしていて、何度も流れる音楽だったけれど
なんだか仰々しい感じだなあって思いながら
聴いていた曲のひとつである。

だが、ずいぶんと時は流れ
あるとき、好きになれなかった
「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」が
テレビのBGMで流れて
なんだか猛烈に懐かしくなり
すぐにアルバムを手に入れた。

ぼくも、歳をとったものである。

もっとも、あの頃から好きだった曲もある。
どれも、とても、懐かしい。

 落ち葉のコンチェルト/アルバート・ハモンド
 アメリカンバンド/グランド・ファンク・レイルロード
 明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル

あれから何十年も経って
ふと、あの頃を思い出した時
秋の夜長に深夜放送を聴いていた自分が
とても懐かしくなる。

つい最近までは
後ろを振り向かず
生きて来た気がする。

人生、後悔なんかしたことがない
なんて思っていたこともある。

けれど、最近は、振り返ってばかりだし
なにもかも後悔してる気もする。

後悔してないと思っていたことでも
ある日突然、後悔に変わっていたりする。

そういう変質があるということは
まったく予測していなかったので
自分でもびっくりしている。

そういう年頃なのかな。


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