御嶽山からのメッセージ(1)

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Photo by taka (7D)

昨日(9/27)の午前11時53分頃、突然、御嶽山が噴火した。御嶽山は、長野県と岐阜県にまたがる東日本火山帯の西端に位置する標高3,067mの火山である。日本では2番目に標高が高い火山だそうだ。もちろん、トップは富士山である。

御嶽山の噴火の少し前、ゆったりとした土曜日の午前中のひととき(時間で言えば、午前10時20分頃)、伊豆大島で震度3の地震があった。ぼくの居たところ(埼玉)が揺れたわけではない。ツイッターで知ったのである。だが、このときの気象庁の「震源はごく浅い」という発表をみて、ちょっと胸騒ぎがして、なんとなく何かの前兆のようなものを想像してしまった。

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(気象庁の情報(地震情報(震源・震度に関する情報))より)

もちろん、このとき、御嶽山が噴火する、など夢にも思っていなかった。だから、何かを予知したわけではない。過去の経験から心配な気持ちになっただけだと思う。具体的に考えたのは、伊豆で群発地震が始まるのかな?のようなイメージだった。

ところが、その後、御嶽山の噴火が始まってしまったのである。

御嶽山は、伊豆からは結構離れているが、いずれもフォッサマグナの領域に含まれていると考えてよいと思う(多分)。そこで、もしかすると、伊豆以外にも何か兆候があったかも?と過去の地震情報を眺めたら、すぐ伊豆大島の地震のすぐ下に能登半島の地震を見つけた。

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(気象庁の情報(地震情報(震源・震度に関する情報))より)

素人が何を言うか、と叱られそうだが、なんとなく関連しているような気がする。上が崩れ、下が崩れ、真ん中から噴き出した、みたいな。大地はすべてつながっているものだし。

位置関係を示すために、地図を貼ってみた。
伊豆と能登の間に御嶽山、途中、富士山をかすっている感じだ。

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(Google Mapと気象庁の情報より)

御嶽山の辺りは、ぼくのイメージだと日本のヘソである。人体のヘソは霊体とつながる箇所だが、御嶽山はどうだろう。古くから修行の場であるようなので、霊山としてそびえている感じはある。であるならば、今回の噴火は、大自然からのメッセージである、と思ってしまうのは、ぼくだけではないはず。

メッセージ性を考えると、すぐに思いつくことは(ぼく以外にも、多くの人が思っていると思うけど)川内原発の件である。噴火は予知が可能であり、現象を捉えたら早急に対策し危機を回避出来るから、再稼働は可能である、のような再稼働したい人たちの説明に対して、大自然が、予知出来るものなら、してみよ、しかし、無理であろう?みたいなメッセージだ。

御嶽山が噴火しなくても、わかりそうなものだが、一部の人はわからないのか、わからないふりをしているのか、危険が認められないとして再稼働を急いでいる。

東日本大震災により、日本の火山活動が活発になった、という説もある。でも、だからと言って、火山活動により多くの注意をはらっているわけでもない。その証拠に、急いで全国の原発を廃炉にして燃料棒を片付けてしまおう、などという話は出ないばかりか、火山の近くにある原発の再稼働の話が進んでいる。ぼくはこのような流れになることが、とても不思議だ。

ぼくらは、過去の事件や大災害は、歴史上のことであり、もう済んだこととしてしまう習性があるように思う。自分の生きている今を、安全と考える習性がある。だが、歴史は今も進んでいるのだ。いつどこで何が起きるか、誰もわからないのである。大きな災害に遭ってそのことに気づいた人もいるけれど、眼に見えていることだけに気に留めて日々を過ごしている人は少なくない。

大津波が来て街全体が破壊されていくときの映像、噴火直後、何かが降って来る音とともに噴煙に囲まれて真っ暗になった山小屋の中の映像、どれもこれも自然の圧倒的な力の前に、悲鳴をあげ、なすすべもない人間たちの姿が現れている。

1000年前の地球の様子ではない。どれも今起きていることなのである。しかも、この日本で。

そんな様子をみていると、ぼくの中の深いところから溢れる、何か重たい、嗚咽にも似た感情があることに気づく。これは311で初めて経験したことだけれど、それ以来、ここ3年半のうちに、何度か経験した。この感情は、きっと大切なものなのだ。ただ、この感情は、今のぼくには、どのように扱ってよいのか、まだわからないでいる。

ぼくらは、地球に対して、自然に対して、謙虚でなければならない。
良いとか悪いとか、そういうことではなく、そもそもそうなのだ。

メッセージ性について、もうひとつ考えつくことがある。

これは、先週辺りから、ブログに書こうと思いながら、うまくまとめきれずに、アップ出来ていないことでもある。

長くなったので、これについては、(2)で書くことにする。

御嶽山の噴火で、心肺停止の方々が多数いらっしゃるようだ。
命がけで生き抜いたそのお姿に敬服して感謝致します。

また、怪我をされた方には出来るだけ早く治癒出来ますよう
お祈りいたします。

これから、地震も多くなって来るかもしれない。
埼玉は、さきほども少し揺れた。

どんなことがあっても、ぼくらは大丈夫。
しかし、備えあれば、より大丈夫。

ハラに気合を入れて、天空と大地の間で
くつろいで過ごしましょう。


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