NSPの変容を探ってみる

磐井橋
Photo by taka(7D)

若い頃から聴き続けている音楽は
大人になってから聴き始めた音楽と
同じぐらいあるかもしれない。

前者の代表に挙げられるのが
NSPだ。

そんなに
格好いい音楽ではない。

 #と書くと叱られそうだけど、
 #いい意味で。

NSPを知らない誰かに
これいいから聴いてみて、って
言える感じでもない。

着古したけど
自分にぴったりだし
いろんな思い出もある
手放せない古着、みたいな
そんな音楽。

いつ聴いてもなじむ
寄り添ってくれる
お気に入りの毛布みたいな音楽。

このブログでも何度も
NSPのことを書いてきたので
また、同じこと書いてるよ!って
なるかもしれないけど
どうしても書きたくなったので。

NSPはデビューした途端
立て続けにアルバムを出していくんだけど
発表した順番で並べていくと
明らかに変容した、と思う時期がある。

もちろん、
ぼくの勝手な思い込みも含めてだけど。

それは
「2年目の扉」(1975)と
「シャツのほころび涙のかけら」(1976)の
2枚のアルバムの違いから感じたのである。

一言でいうと
「2年目の扉」は一関
「シャツのほころび涙のかけら」は東京

例えば、ぼくのお気に入りの
「2年目の扉」の「リズムもよろしく」は
春のうららかなときに
ひとりぶらぶら
一関の街を散歩してたことを思い出す。
(ぼくは高校時代一関に住んでいた。)

ところが
「シャツのほころび涙のかけら」の「始発電車」は
都心の私鉄の小さなホームがイメージ出来る。

こうしてぼくが文章にすると
なんだか陳腐な感じになってしまうけど
アルバム全体に漂う雰囲気の違いは
本当に一関と東京ぐらい違うと思う。

「シャツのほころび涙のかけら」の後
「黄昏に背を向けて」が発表されて
より垢抜けた楽曲が並んだ後
「明日によせて」で、成長が一段落する感じ。

それは「明日によせて」の
「あなたこっちを振り向いて」や
「きみは地下鉄日比谷線」に現れているように思う。

ところで、先程、AmazonでNSPを検索したら
もう売っていないアルバムは
中古でも相当な値段が付いていた。

ちょっとびっくり。

スタジオアルバムはすべて所有しているので
別に困らないのだけど
なんだかとても不思議な気持ちになった。


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