小野象平さんのうつわ
投稿:2014年10月17日
更新:2014年10月17日
いつも、すてきな出逢いは突然やってきます。
お友だちのお義姉さんがアクセサリーの展示会をやっているというので訪れた熊本県伝統工芸館。
せっかくなので、他の展示も見ていきましょうと立ち寄った展示室に「彼」がいました。
入る前から、漂ってくる雰囲気にちょっと心そそられた、「UTSUWA 」という名前のそのうつわ展には、素朴で、とても温かみのある作品がたくさん並んでいました。
小代焼一先窯の山口友一さんと高知の小野象平さん、若い二人の陶芸家の作品展です。
作品の前にあった「小野象平」という名前を見たとき、なにかが心にひっかかりました。ほんのほんのわずかななにかです。
でも、記憶にはない名前…。
(好きなタイプのうつわが並んでいるけれど、アクセサリーも買ったばかりだし、今日は我慢我慢。)と自分に言い聞かせながらうろうろしていたら、心にひっかかっていたそのちいさななにかに光があたりました。
まさか、まさか…。でも、高知だし…。
勇気を出して訊いてみました。
「もしかしてお父様も陶芸家ではありませんか?」-「はい。そうです。」
「もしかして、お母さまは”ちくちく”の?」-「そうです。ご存じですか?」
とっさのことで思わず、「ちくちくの」 なんて言ってしまいましたが、そこにいたのは、憧れの早川ユミさんの息子さんでした。そう、その生き方も作品も雰囲気も大好きな、布作家 早川ユミさんの!!
じつは、同じ男の子をもつ母親として、息子さんのことも気になっていました。あんな素敵なご両親にあんな暮らしのなかで育てられたら、どんな人に育つんだろう と。
そしてその彼が、そこにいました。もうほんとにナチュラル。
なんだか嬉しすぎちゃって、わけわからないのだけど、とにかく神さまありがとう(笑)。
いうわけで、薪窯で焼かれた小野象平さんのうつわをひとつ、うちに連れて帰っちゃいました。
ようこそ我が家へ、そして末永くよろしく。