ココペリとピースマーク

ココペリと

なんとなく立ち寄った観光地の雑貨屋の隅っこで見つけたココペリ。

付いていたチェーンもくすみ、生地も少し色褪せた感じがします。

ずいぶん長いことここにいるんだろうな とちょっと可哀そうになって、連れて帰ることにしました。

(一緒にいた仲間たちには申し訳なかったけど、この子だけ。)

 

ココペリは、ネイティブアメリカンの精霊で、 「ココペリが笛を吹くと、地面から緑が吹き出し、花が咲き乱れ、木々は生い繁り、 花粉は風に舞い飛び、動物たちは次々と子供を産み落とす。 」と言われているそうです。

もともとネイティブアメリカンの教えが大好きなわたしには、ココペリも大切な存在。

ココペリが笛を吹きながら、森を歩いている姿を思い描くととても幸せな気分になります。

 

レジに向かう途中で、ピースマークを見つけました。説明書きのところに、「平和の鳥、ハトの足跡の形」とあります。

足跡だとは知らなかったよ…と鳥好きのわたしは、ひとつにぎって一緒にレジへ。

家に帰って、ピースマークについて改めて調べたら、どこにも「鳥の足跡」なんてありません。かろうじて「鳥の足跡のような形」という言葉は見つけたけれど、やはりそれを模ったものではないようでした。

でも、おかげで、このピースマークが、核軍縮の「Nuclear Disarmament 」という言葉の頭文字「N」と「D」の手旗信号を組み合わせた形だということがわかり、このマークを作ったアーティストさんの平和、反戦を願う気持ちが、50年以上もの時を越えて強く伝わってきました。

 

わたしたちにとても大切なことを静かに伝え続けているココペリとピースマーク。

いつもそばに置いておこうと思います。