Photo by taka (7D)

以前のぼくの仕事のやり方のひとつとして
新しい現場に行ったら、すぐに自分の居場所をつくる、
ということを、ほぼ本能的にしていたように思う。

居場所と書くと、ちょっと聞こえがいいが
縄張り、と言った方が近い。

まずは、自分のパワーを周りに轟かせて
我ここに在り、みたいな
常に存在を誇示するタイプだったと思う。

あの頃は、仕事に行くのが
それほど苦痛ではなかったし
現場にいても、それなりにくつろいでいた。

ところが、いつの日からか
借りて来た猫のように
大人しくなってしまったのである。

そして、大人しくなってからは
居場所をつくるのに難儀するようになった。

難儀しながら
以前のぼくのようなパワーを持つ人をみて
「ああ、やだなあ、この人」って思ってたりする（笑）

このような話は、以前も書いたかもしれないが
書いただけで、終わっていた。

今は、そういう自分を
やっと客観的に眺められるように
なって来たような気がする。

4月から、新しいプロジェクトが始まる。

そこで、自分の行動を眺めながら
どんなぼくが出来上がるのか
観察してみようと思っている。