「パイプのけむり」と「かげふみ」

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photo by taka (ixy)

花粉のせいか、体調もぼんやりした感じで心地悪い。
そのうえ、なにやら、いろいろ考え事をしていたら
どうにも落ち着かない気分になって来て、思いのほか辛くなってきた。

そこで、今日は、気晴らしに徹することにして、
午後からは、本を読んだり音楽を聴いたりしたのである。

まずは、最近、作曲家 團 伊玖磨さんの
「パイプのけむり」の文庫を手に入れたので
床に転がって、出来るだけ脱力した格好で、読むことにした。

「パイプのけむり」は「アサヒグラフ」に連載されていた
團さんのエッセイで、1964年に始まってから
「アサヒグラフ」が終わりになるまで、37年続いたという。

そして、37年分の連載は、27冊の本になっているようだ。

ぼくは高3のときに、文庫にまとまったものを
友人に面白いよと、勧められて、ちょっと読んだだけで
熱心な読者だったわけではないのだが、
急に読みたくなり、取り寄せてみた。

当時、読んだはずの文章は、
なんと、まるで覚えておらず、
まるで、初めて読む本のようだ。

こんなに辛口な内容だったかな、と思いながらも
次々と、面白く読めて、止まらない。

ひとつだけ、鮮明に覚えている話があって
順番に読んでいけば、いつかその話に再会できるのだ、
と思いながら読んでいたら、その通り、出て来た。

旧友と再会したような懐かしさである。
うーん、ちょっと大袈裟かな。

そこで、小さく満足感を得て、読書の時間は終わりにした。

ごろごろ転がっているのも疲れたので
一旦、ちょっと起きだして、今度は音楽を聴くことにした。

高3の頃の想い出の本を読んだから、というわけでもないけれど
なんとなく、NSPを聴きたくなって、彼らの3枚目のアルバムを聴き始める。

このアルバムは「春はもうすぐ」という曲から始まる。
初期のNSPを知る人は、みんな好きな曲なんじゃないかな。

そして2曲目が「かげふみ」。
この曲も、ぼくはとても好きだ。
ふわふわと、情景が浮かんで来るような歌。

アレンジを含めて、全体的に素晴らしいけれど
特に、歌詞が、効果的なのかもしれない。

「かげふみ かげふみ
 つかまえたら、キスしてもいいだろ。

 駆け足のおそいキミ
 ほら、つかまえた。」

このアルバムを聴いたのは
たしか、中2ぐらいの頃で、
まだ女の子と付き合うなんて夢、の時代。

だから、もちろん、当時のぼくが
女の子とかげふみなんてしたことはなかったし、
今までもないんだけど

この歌詞から感じる
男女の秘め事のような雰囲気に
中学のときのぼくは、ドキドキした。

そして、今のぼくでも
淫靡な感じに、
思わず引き込まれそうになる。

ぼくが女性に求めるひとつの要素に
このかげふみが持つ世界観や情緒性が
含まれているのは確かだ。
(なにやら急に理屈っぽい(笑))

そんなことを思い出したり考えながら
発売順に3枚め、4枚め、5枚め、と続けて聴いていたら
この前、ブログに書いた「リズムもよろしく」まで辿り着いた。

そこで、ああ、ぼくは、やはり
岩手に戻りたい気持ちがあるのだな、というような
ぼんやりとしたものだけど、自覚をした。

このサイトには、通常のブログのほかに
音楽や本のページがある。

今は、リンクを外してしまったが、
ページ自体は、非公開にはしていないので
それぞれのページは、ダイレクトでURLを指定すれば
見ることも出来る。

そのなかに、NSPのページもあり
簡単な解説や、全アルバムの一覧などを
作りかけの状態で放置してある。

そこに、日に、何人か、検索エンジンをたどって
NSPの情報を求めて、こちらに辿り着く方がいらっしゃる。

どんな方なんだろう、と思いながら
今も、NSPを聴いている方がどこかにいるのだと思うと
ほんわかとした、うれしい気持ちになる。

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photo by taka (ixy)

気ままに、読書をして、音楽を聴いて
ブログを書いていたら、だいぶ、気分が晴れて来た。

ありがとう、ありがとう。


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