Photo by taka (7D)

まだスピリチュアルなんて知らなかった頃
しみじみと、秋の山の木々を眺めながら
木の枝や葉、果実など、その様が、
宇宙の成り立ちそのものである、などと
思ったことがあった。

宇宙について考えた結果、そんな結論が出たわけでなく
ただ、ふと、そのような考えが、浮かんで来た。

あのとき、そんな風に思えたことについて
なんとおれは発想が豊かなのだ、などと
たわけたことを思っていたのだが
今思えば、もちろん、ぼくの発想ではなく、
根源からの記憶を思い出した、ということなのだろうと思う。

今なら、木の枝や葉だけでなく
すべてのものに宇宙が現れている、と思っている。

そして現れて見える宇宙は
実は、幻なのだ、ということも
きっとそうなのだろうな、と、頭では理解している。

宇宙は、幻なのだ。
同様に、ぼくらだと思っているぼくらも幻である。

ぼくらだと思っているぼくらではなく
本当のぼくらは、幻を気づきとして眺めている
根源そのものである。

…多分ね 笑