言葉のゆくえ

ぽすと

今この瞬間にも、世界中で言葉が生まれていて、

生まれ出た瞬間から、それは魂をもって独り立ちし、誰かのもとに届きます。

何かを伝えるために生まれた大切なメッセンジャーである言葉は、

その言葉のもつ辞書的な意味と一緒に言葉を発した人のハートも伝えます。

 

話し言葉には、色も音も付いてきます。声色、声音。

そこから人は、言葉そのものの意味だけではなく、自然にハートも読み取ります。

ひどい言葉で怒られても愛を感じたり、綺麗な言葉を並べたてられても違和感を感じたり。

心がまっさらであるほど、ハートを読み取ることができるような気もします。

赤ちゃんやわんちゃんの反応はそういうことかもしれません。

 

書き言葉には、違う難しさもあります。

読む人のフィルターに大きく影響されやすいことです。

でもそれは、ひとつの面白さであり、魅力でもあります。

人によって受け取り方がちがったり、同じ人でもひとつの文章が以前読んだ時と違う印象に感じられたりします。

人は、その時の自分に一番叶った読み取り方をするのかもしれません。

 

どのような言葉であっても、わたしのもとから旅立つ言葉は、

愛と思い遣りに包んでそっと送り出したいと思っています。