無事カエル
投稿:2013年8月8日
更新:2015年3月21日
Photo by taka (31MR)
東日本大震災の後から、ぼくは、移動の手段の一つに、徒歩をくわえるようになった。
あの311の日、東京から帰宅のための交通手段が奪われたとき、ぼくは、晴海埠頭の近くにある当時の仕事場から、埼玉の自宅まで、8時間かけて歩いたのである。8時間ぐらいなら普通に歩けそうだが、最後の方は、ゆっくり歩くことさえ、大変な苦痛だったこと、忘れられない。
単純に疲れた、という感覚ではない。歩くと腰がギシギシするし、関節が酷く痛むのである。壊れるのではないかと思った。しかし、これは辛い、、と思いながらも、早く自宅に戻り、出来る限りの情報を得たくて、とにかく帰った。よくわからないけれど、大変なことが起こっていることは確かだったから。
あの時、歩き切った直後の感想としては「歩けば歩けるものだ。」と云う思いと「これが限界なのかな。」と云う思いがぐるぐると混ざり合っていた感じだった。どちらかと言えば、達成感よりも、悔しい気持ちの方が大きかったと思う。あの大災害のときだから、尚更なのだろうけど、このサバイバルな時代、その気になれば、いつでも東京と埼玉ぐらいなら徒歩で移動出来るぐらいの体力があってもいいと考えていたから。(実際に震災前から、ぼくはリュックの中に、いつ帰宅困難者になってもいいように最低限のグッズだけは用意(だけは)していた。)
そんなことを思ったこともあり、その後、ぼくは出来るだけ、歩くようにしたのである。土日は家の周りをぐるぐる散歩したり、平日は何駅分か歩くようにしたり。気が向けば3時間ぐらい歩いたりする。
今日、掲載した写真は、神谷町の仕事場から市ヶ谷を目指すコースのほぼ終点近くにあるお店のショーウインドウ。いつも沢山のカエルやわんちゃんたちが癒してくれる。なかなか賑やかでいいでしょ ^_^
神谷町から市ヶ谷だと一時間弱のコースになるけれど、そこから護国寺や池袋を目指したりも出来る。その他にも、神谷町から渋谷コースや、神宮外苑コース、新宿コースなど、いろんなバリエーションがあるんだけど、最近はとても暑いので、途中で挫折して、電車に乗ってしまったりもするよ(笑)
こういうのは無理しないのが一番。楽しい方がいいからね ^_^
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