車が動かなくなった日

IMG_3329
Photo by ham (7D)

先月のことだけど、久し振りに車を動かそうとしたら、エンジンがかからなかったのである。
忘れもしない土曜日の早朝、車を洗おうと洗車場に行こうとしたときのことだ。

キーを回しても、からからと何かが回ってる音がするだけで、エンジンがかからない。バッテリーが上がったときのように、セルが回りきらない音とも違う、風車でも回ってるかのようなかよわい回転音である。バッテリー上がりのときは、なんとか頑張れば、タイミングでエンジンがかかりそうな気がするものだけど、その時の音は、車が故障したとしか思えないような絶望的な音だった。

一旦、家に戻り、ネットで症状を調べてみる。しかし、よくわからない。もう一度車に行って、エンジンをかけてみる。かからない。ダッシュボードの計器類や警告ランプはついていない。ルームランプは普通に点灯している。わけがわからない。

思い付くことをいろいろと試して、結局、何の解決にもならず、これは、ぼくの想像を絶する故障が発生したのだ、という結論に至った。もう購入してから10年を越えた古い車だけど、そんなに頻繁に使わないから、まだ1走行距離は、10万キロを越えていない。ぼくの中ではまだ新車のようなものだ(おいおい、笑)

去年の秋に、岩手に帰省するとき、福島で故障を起こしてレッカー車のお世話になったけれど、その後は、それなりに調子よく走っていたので、なぜ、急には故障したのか見当もつかなかったので、なんだかすごくがっかりしてしまった。もうこの車は動かないのかもしれない。寿命か。この車と過ごした想い出の日々が走馬灯のように駆け巡る。

そんなことを考えながら、かなり落ち込んで、ディーラーに電話するでもなく、修理工場に電話するでもなく、その日はそのままほっといてしまった。修理に出したら最後、もうこの車とは会えないのではないか、ぐらいの落ち込みようで、連絡しないで、状態を変えず、そっとしておきたい気持ちだった。

次の週明け、ディーラーの担当者に症状を書いたメールを送信した。電話すればいいものの、なんかそんな気にもならず、文書で対処をお願いしたのである。ところがこのメールは担当者曰く届かなかったらしく、しばらくの間、連絡もないまま、日を経過することになってしまったのである。

ぼくは市内の買いものなら、車は使わないことが多い。極力使わない。車を使うのは、自転車では運べないものを買いに行く時か、集団で移動が必要な場合ぐらいである。ああ、長距離の移動ではもちろん使うこともあるけれど。

そんなわけで、故障したまま放置しても、あまり困らないのであった。ちょっとだけ気になったのは、何かあったとき(原発事故とかね)避難で使うかもしれないと、いつもガソリンは満タンにしてあるのだけど、このままだと使えないなあと思ったことぐらい。

それでも、だんだんまずいような気がして、ようやく先週、担当者に電話をしたのであった。バッテリー上りではないような気がするので、レッカーしなければならないかも、とかなんとか伝えて、時間のあるときでいいから、一回見に来てくれと。

そしたら、なんと、レッカーなしで直ってしまった(笑)

原因は、バッテリー上がりだったのである。情けないことこの上ない。聞いたことがないような音だったから、勝手に酷い状況だと思いこんでいた。そんなに急にバッテリーが上がるわけがない、と判断してしまった部分もある。しかし、そもそも、バッテリー自体がもう寿命だったのだと思う。最後に乗った後、きっと寿命を迎える形になった上に、2週間ぐらいエンジンをかけなかったから、一気に放電してしまったのかもしれない。

なんだか、男の子としては、メカ音痴のようで、本当に情けない感じなんだけど、今回は本当にわからなかった。霊能力も直感もなにも降りて来なかった(笑)

ただ、メッセージがあるとしたら、今思えば、担当者が来る前の日、レッカーされるときのことを考えて、車の中を見に行ったんだけど、ドアを閉めたとき、車のロックの音が、ちょっと重たそうで、なんとなくバッテリーも弱ってるなあと思った。気付くとしたら、あそこだなあと、今なら、思う。

とにかく、直ってよかった。
もう少ししたら、小旅行に出かけようかな。
もちろん、カメラをかかえて。

今朝は、6時に起きて洗車した。
なんだか、とても嬉しい気分で、結構。洗車せず放置しちゃうことが多いんだけど、これからは、もっと大切にして乗らなくては、とか考えながら。

ところで、先日、ハイビスカスを買って来たのである。
朝顔を植えようと思って、ホームセンターに行った時、ハイビスカスの鉢が5つぐらい並んでいたんだけど、ひとつだけ、めちゃめちゃ元気でぴかぴかな状態のものがあったので、衝動的に買ってしまった。

このときは、車が故障中のときだったので、自転車で行ったんだけど、猫砂やペットシーツや朝顔用の大きめの鉢や土など大量に買い物してしまって、その上ハイビスカスまで買ってしまい、かごにすべて載るわけもなく、大変な思いをして帰って来たのだった。

でも、そんな苦労を吹き飛ばすかのように大輪の花を咲かせてくれる。

IMG_3467A
Photo by ham (7D)

最初の写真はつぼみ、2枚目は開いたところだ。あ、つぼみの写真と開いた花の写真は、別な花である。ハイビスカスは、1日しか咲かない(朝、開花して、夜しぼみ、散る。)ので、つぼみから開花までの様子を連続して撮影するのは、ずっと家にいて、眺めていられるような日でないと無理なのである。

朝、少し膨らんだところをみて、出勤し、夜、仕事から帰ると、もう閉じてる。
大輪の花なので、しばらくの間、咲いているのかと思っていたけれど、実は、ほんの一瞬、鮮やかに咲く、そんな様子が、とても健気な花なのであった。


にほんブログ村 ライフスタイルブログ こころの風景へ

人気ブログランキング ナチュラルライフ