悲しいことがあったよ

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Photo by ham (X2)

今日はオーラの話はひとやすみ。実は、ちょっと悲しいことがあったので、ここに書いておこうと思う。

写真は、ぼくの近所の風景を撮影したものである。通勤の途中で通る道から見える景色。ほぼ真ん中に写ってるのは、銀杏の木。去年の冬の写真。ちょっと構図が悪いのは、木が人の家の庭にあるものだから、なんか無理矢理撮った感じになっちゃった。

それほど大きい木ではないけれど存在感がある素敵な木だった。
引いて撮るとこんな感じね。こちらは、少し葉っぱが残ってる。

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Photo by ham (X2)

この銀杏の木は、数年前に存在に気付いてから、毎日、見上げて通勤していた。仲間のような木だった。春、桜が散ると同時に、一気に新しい葉が付け、夏の間は見事に青々として、風と共に涼しさを感じさせてくれたし、秋になると色付いた少女のように形のいい姿でぼくをいい気分にさせてくれた。冬は写真の通り、これまた素敵な線で自然の芸術を楽しませてくれた。

ところが、先日、この老朽化した家屋を解体すると同時に、銀杏まで切られてしまっていた。別れの挨拶をするまでもなく、彼女はいなくなってしまったのである。切り株だけが真っ白の断面をさらして痛々しいことこの上ない。なんてことをしてくれたんだ、と思った。

人間は、地球の管理人って聞いたことあるかな。古代、人間は、地球の自然を任されたのだ。神さまに頼まれて、それ以来、ずっとずっと守って来たのだ。しかし、今、ぼくらの時代は、そんなことを忘れて、がん細胞のように地球をむしばんでいる。遺伝子構造にまで手を出して、何もかもぶち壊そうとしている。

でも、住宅地の中に木が立っていたら、切られても仕方ないよ、それと地球の管理とは次元が違うよって思われるかな。

ぼくはね、何もかもが人間中心になっている時点で、もうアウトだと思ってる。
地球はぼくらだけのものではないし、植物や動物も好き勝手にしていいわけではないんだよ。

地球にいいことは、ぼくらにもいいこと。だって、ぼくらも地球の一部なんだから。
その逆の地球によくないことは、ぼくらにもよくないよね。
なぜ、そのことを無視して、これでもかこれでもかと略奪を繰り返すのだろう。

銀杏の木さん、今までありがとう。
ぼくは、毎日、癒されていました。
きっと銀杏の精になって、もっと違う落ち着いた場所で再び再生することと思います。それではいつか、また会う日まで、お元気で。


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