マインドフルネス~意識的に呼吸する

稲
Photo by taka (7D)

最近、マインドフルネスという言葉を目にすることが多い。
有効性を示す研究結果が、次々に見つかっているため
メディアで取り上げられる頻度が増しているのだという。

先日、NHKの「サイエンスZERO」でも
“新・瞑(めい)想法 “マインドフルネス”で脳を改善!”と題して
マインドフルネスについての説明や効果を放映していた。
(2016年8月21日放送分)

では、このマインドフルネスとは、なんだろう。
ぼくの理解では、「いまここ」ということだと思う。

今の瞬間瞬間において意識を集中し
自分に起こっていることにただ気づくこと。

起きている気付きに焦点を合わせ
より意識的になること。

それがマインドフルネス。

この瞬間に起こっていることだけに集中するので
過去や未来のことは、考えることがない。
(考えられない。)

過去に囚われないから
旧来の分類方法やレッテルにとらわれず
偏見もあり得ず、ただありのままで、出来事を経験する。

未来に執着しないから
結果についてあれこれ心配することもなく
今、出来ることに意識を集中して生きる。

ヘミシンクでいうフォーカスレベル3は
脳と心がひとつになり、同調し、バランスの取れた状態だが
マインドフルネスの状態と同様なのだと思う。

ぼくはプログラミングしているとき
特に行き詰まりを感じてコードが書けなくなったとき
ヘミシンクの技を使ってフォーカス3に入り
集中力を高めて、仕事を片付けていたこともあったが
あれは、マインドフルネスだったのだ、と思ったり。

マインドフルネスと言えば、ティク・ナット・ハンさん。

ぼくが持ってる「ブッダの幸せの瞑想」という本は
ティク・ナット・ハンさんの著書である。

ブッダの幸せの瞑想
ブッダの幸せの瞑想

この本では、いちばんはじめに
マインドフルネスの状態への入り方について
「意識的に呼吸する」で説明している。

この部分を引用する。

私たちは日常的に呼吸しながら、呼吸していること自体を忘れています。これに対し、自分の吸う息と吐く息に意識を向けることが、マインドフルネス瞑想の基礎になります。それを「マインドフルな呼吸」とか「意識的な呼吸」といいます。とても簡単ですが、効果は絶大です。日常生活では、私たちの体と心はまとまりを欠いてばらばらになっています。そこで、吸う息と吐く息に気持ちを集中させると、心は体に戻ってきます。にわかに自分がどこにいるかに気づき、心が「今、ここ」にしっかりと落ち着くのです。

さらにこの節の結びの言葉を引用
ここにマインドフルネスのすべてがあると思う。

今と言う瞬間、それだけが現実です。
いちばん大切なことは、今ここにとどまり、この瞬間を楽しむことなのです。

引用した文章からも感じられると思うけど
この本は、とても優しい語り口で書かれているため、
読んでいるだけで癒される気持ちになる。

さて、マインドフルネス瞑想、
意識的に呼吸する方法だが、ぼくはこんな感じで実践する。

1. 息を吸ったり吐いたりしながら、
 鼻から出入りする空気の流れを感じる。

2. ぎこちなくても気にせず、
 出来るだけリラックスしつつ、意識的に呼吸を続ける。

3. だんだん、自然に呼吸が出来るようになり、
 静かで穏やかな気持ちになってくる。

4. このとき、吸う息と吐く息に意識を向けているので、
 思考は働かない。

5. 思考は働かないので、過去も未来も消えてなくなり、
 現在ですら思考の外でしか感じられなくなる。

「ブッダの幸せの瞑想」には、いろんな瞑想方法が書いてある。
すべてマインドフルネスの状態になれる方法である。

「サイエンスZERO」で言ってたと思うが
マインドフルネスを実践すると数日で脳の構造に変化が見られるらしい。
もちろん、よき方向への変化だ。

今後、マインドフルネスをきっかけにして
心と体の関係が、どんどん解明されていくのだと思う。

そして、解明されればされるほど、謎も生まれるのではないか。
ちょうど、物質が何で出来ているのか、調べたり
宇宙の構造を調べているときのように。

なぜなら、マインドフルネスは
今の科学のレベルでは取り扱い出来ないような部分まで
働いて実現している状態のはずだから。

さて、現代社会では、過去も未来も忘れて
今に100%集中することは容易ではないが
このマインドフルネス瞑想の手法を使えば
普段の生活でも、強力なパワーを発揮して
生き抜くことが出来るかもしれない。

試してみる価値は、大いにある。


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