クリスマス・イブ

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Photo by taka (P03A)

仕事が順調に片付き、
思っていたよりも早い時間に帰って来た。

クリスマス・イブだから何と言うわけではないけれど、
今日と言う日に、ぼくの中の少年の部分は、
やはり、はしゃいでいるのであった(笑)

電車を降りて、自転車に乗る。
いつもより寒く感じたけれど、元気にペダルをこぐ。
なんせ、クリスマス・イブなんだから。

暗い中、住宅地の中を安定したスピードで家路に向かう。
イルミネーションを飾った家も多い。

大がかりな仕掛けに、ここまでやるか?と感じながらも、
せっかくだから楽しんで鑑賞する。この季節だけだからね。

それぞれの家では
それぞれのクリスマスをしているのだろうか。
してない家もあるのかな。

とかなんとか思いながら
家に着くまでの最後の角を曲がったところで、
ぼくは、ぼくの子供の頃のクリスマス・イブを思い出した。

岩手の実家、こたつを囲む。
ぼくと妹と親父とお袋がいた。

テーブルの上には、
クリスマスのケーキ、鶏のもも焼き、
ポテトサラダに子供用シャンパン。

小さなクリスマスツリーに
キラキラした飾りやイルミネーション。

ああ、そうだ、そんなときがあった、と思うと同時に、
ぼんやりと温かい何かが、どこからかぼくを包んで、
一瞬タイムスリップしたような気持ちになった。

そして、直後、とても懐かしい気分になったけれど、
もうあのクリスマスは二度と来ないのだな、と思ったら、
泣きそうになった。

真っ暗だし、誰もいないのだから、
泣いてしまっても良かったのだけれど。

ああ、そうだよね、
ぼくたちは、戻りたくても戻れないさみしさ哀しさを
いつも見て見ぬ振りをして、振り返るのを我慢して、
どうにか歩いている。

笑うのを我慢したり、泣くのを我慢しながら、
毎日をどうにか過ごしている。

まるで、そうすることが、当たり前のような顔をして。

しかし、本当は、どんなに強い人だって、
我慢した分だけ、感情のカケラは、
どんどん中にたまっていくのだ。

気付くか気付かないかの差があるだけ。

そう考えたら、クリスマスぐらい、
思い切り笑って思い切り泣いて、
感情を爆発させるのもいいのかもしれない。

もっとも、
頭がおかしくなったと思われる危険があるので
注意は必要だが。

だから、何の恥じらいもなく、
思い切り泣いたり笑ったり出来る相手がいる人は、
とても幸せだと思う。

さて、クリスマス・イブを過ぎると、
年末が加速する。
あっと言う間に大晦日になる。

エブリバディ、覚悟はいいかい?(笑)

みなさんの聖夜をお祈りいたします。
楽しい喜びの夜になりますよう。

光あれ

追記)
改行をいれました。
2017/01/16 taka


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