小野象平さんのうつわ

いつも、すてきな出逢いは突然やってきます。

 

お友だちのお義姉さんがアクセサリーの展示会をやっているというので訪れた熊本県伝統工芸館。

せっかくなので、他の展示も見ていきましょうと立ち寄った展示室に「彼」がいました。

 

入る前から、漂ってくる雰囲気にちょっと心そそられた、「UTSUWA 」という名前のそのうつわ展には、素朴で、とても温かみのある作品がたくさん並んでいました。

小代焼一先窯の山口友一さんと高知の小野象平さん、若い二人の陶芸家の作品展です。

utsuwa

作品の前にあった「小野象平」という名前を見たとき、なにかが心にひっかかりました。ほんのほんのわずかななにかです。

でも、記憶にはない名前…。

(好きなタイプのうつわが並んでいるけれど、アクセサリーも買ったばかりだし、今日は我慢我慢。)と自分に言い聞かせながらうろうろしていたら、心にひっかかっていたそのちいさななにかに光があたりました。

まさか、まさか…。でも、高知だし…。

勇気を出して訊いてみました。

「もしかしてお父様も陶芸家ではありませんか?」-「はい。そうです。」

「もしかして、お母さまは”ちくちく”の?」-「そうです。ご存じですか?」

 

とっさのことで思わず、「ちくちくの」 なんて言ってしまいましたが、そこにいたのは、憧れの早川ユミさんの息子さんでした。そう、その生き方も作品も雰囲気も大好きな、布作家 早川ユミさんの!!

じつは、同じ男の子をもつ母親として、息子さんのことも気になっていました。あんな素敵なご両親にあんな暮らしのなかで育てられたら、どんな人に育つんだろう と。

そしてその彼が、そこにいました。もうほんとにナチュラル。

なんだか嬉しすぎちゃって、わけわからないのだけど、とにかく神さまありがとう(笑)。

いうわけで、薪窯で焼かれた小野象平さんのうつわをひとつ、うちに連れて帰っちゃいました。

象さんのうつわ

ようこそ我が家へ、そして末永くよろしく。