空を撮影する

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Photo by taka (7D,retouch)

この空は、実家の裏山を散策していたときに撮影したもの。レタッチしたんだけど、夏のギラギラ感を残したまま秋が来たみたいな写真になり、かなり不自然である。しかも右下が潰れている。普段、写真の加工などしないものだから、こんなことになる。

空を撮影すること自体は、技術的に難しいことではないと思う。それは、個人的な技術というよりは、カメラの性能の向上のおかげではあるとしても、ぼくらに必要なのは、撮影したい構図を決めることだけ、とにかく、空のお気に入りの部分を、ピントを無限大にして切り取ってシャッターを押すだけでいい。明るい空ならブレる心配もない。しかし、そこに空以外の被写体を合わせるとなると話は別である。

例えば、少し薄暗い室内写真なのだけど、構図の中には、大きめの窓があり、窓の外には快晴の青空が広がる解放感溢れる写真を撮ろう!なんてことになると、途端に難易度がアップする。空の明るさと部屋の明るさの差が大きければ大きいほど難しくなる。適正な露光を、空の明るさに合わせると、部屋の中は暗く写ってしまう。最悪真っ黒になる。部屋に合わせると、空側の部分は光の量が多過ぎて真っ白になってしまう。青い空や白い雲を窓枠の中に残すことが出来ない。

このようなとき、どうしたらいいか、困ってる人は多いのではないか。真っ暗な部屋に、燦々と光が差し込むような写真を意図して撮影するのならば良いのだけれど、人間の眼でみえるように(或いはイメージ通りに)撮影したい場合は、どうしたらいいのか。

この辺りは、実は、今、練習中なのである。カメラはずっと前から趣味だったけれど、ありのまま撮影すればそれでよし、の時代が長かったため、ぼくの中に技術的なノウハウとか、そういうのは、ほとんどない。しかし、最近、写真展などでいろいろな写真を鑑賞させて頂くにつれ、これはどうやって撮影したのだ?とか、イメージ通りの写真を残すには、ある程度のテクニックが必要であるなあ、とか、思い始め、突き詰めてみることにしたのだ。今更だけど。

先程の露光の答えとしては、明るい方に合わせて撮影する、が正解らしい。窓の外の空の明るさで露光を計り、撮影するということだ。これで空の色や雲は健全な状態で被写体に収まる。部屋の中は真っ暗に写るけれど、そこは後で現像の際に補正する、ということだ。光の量が多過ぎて真っ白になると加工が不可能になるけれど、光の量が少なくて黒っぽくなっても光の階調が記録されていれば加工出来るのである。(窓の外と、部屋、それぞれの露光で2回撮影して後から合成という手もあるが、1回の撮影で解決しようとする場合のことを書いている。)

この写真は、今日の写真の加工前の状態である。空の明るさに合わせて露光しているから、木々は黒っぽく写ってしまっている。しかしこれでいいはずだ。

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Photo by taka (7D)

下の木々の部分をうまく加工出来れば、イメージ通りの写真になる、ということになる。今日、やろうと思ったけれど、出来なかったので、そのまま載せておく(笑)

ぼくが今、なんとかしたいと思ってるのは、今日書いたように明暗が1枚の絵の中にある構図の扱いの他に、広角で風景を撮影した際に、撮影時に感じた被写体の迫力をそのまま残す方法である。前者は、なんとかなりそうな気がして来たけれど、後者は、どうしたら解決するのか、今のぼくには想像もつかない。


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